情報発信に必要なWebサーバーと通信環境

データ保存用HDD

情報発信の手段としてWebサイトを構築するには、その用途に特化したWebサーバーという高性能な情報機器を使うことになります。

また、それにあわせて管理者がWebサーバーのシステムを運用するために使う通信環境も必須となります。

Webサーバーの役割

Webサーバーの仕組みは、ネット上のユーザーからのアクセスに耐えうるだけのスペックを有したコンピューター機器に、LinuxやWindowsサーバーといったサーバー用OSをインストールしたものです。

このサーバーOSのもとで、Webサービス専用のアプリケーションであるApacheやNginxとこれらに関連するPHP、CGI、MySQLなどをインストールし稼働させた機器を一般にWebサーバーと呼びます。

動作概念はパソコンと大きく変わらないものの、高性能と耐久性がハードウェアに要求されるところが大きく異なるのと、メンテナンス時をのぞき原則24時間稼働しつづけインターネットに接続されている状態を維持しています。

サーバー用の機器は高額なことと、24時間稼働させなくてはならなく維持管理に専門知識やセキュリティーに関する最新情報が必要なことなどからWeb管理者(担当者)が自らハードウェアにWebサーバーを構築するよりレンタルサーバーとして借りた方が管理運用の手間が省けて安全だと言うことになります。

なお、バックアップは原則保証されないので自宅や会社の機器に定期的にバックアップを行う必要があります

こうした環境が整ったところで、サイトの運営者は手元のパソコンをサーバーに接続しながらコンテンツとして公開するデータを編集またはアップロードし、完成したWebページがサーバーから配信されるというのが一般的な情報発信の流れになります。

つまり、管理者(編集者・担当者)が作成・編集を行ったWeb用のデータを、自分のパソコンに代わって、ネットワーク上からアクセスしたユーザーへ常時安定して閲覧可能な状態を維持するのがWebサーバーの役割ということになります。

参考までにの話ですが、ネットワーク関連の業務に関わりが少ない一般の社員が誤解しやすいのが、会社のファイルサーバーがWebサーバーと同じ役目をしていると思いがちなことです。

基本的に、今時クラウドサービスではなくローカルサーバーを会社に置いている場合は、そのサーバーにWebサーバーとしての機能を持たせるいことは好ましくありません。

インターネットに接続したくないから自社にローカル目的のサーバーを設置しているので、IT知識が社員に浸透していない会社ではこの辺の認識が人事異動などでズレることも心配されます。

ブログサービスはサーバー代わりになるか

個人や企業がWebサーバー(レンタルサーバー)を使う場合、サーバーに関する基礎的な知識があったほうが運用が楽になります。

最近ではこの辺のハードルはだいぶ低くなってきていて、知識ゼロからレンタルサーバーを借りる人も珍しくないのも事実。

管理や設定方法もブラウザから簡単にできるようになってきているので素人でも運用できてしまうケースは珍しくないようです。

なかには、IT知識ゼロの機械音痴だからとレンタルサーバーの契約に二の足を踏んでしまう方もいらっしゃるでしょう。

そんなとき、用途が個人ブログなら「はてなブログ、FC2ブログ、アメブロ」などのブログサービスを利用するという手があります。

ただ、難点としてはブログサービスで出きることには、小回りが効かないのと、どうしてもブログの域を越えることができずWebサイトとして拡張性という面で劣ることになります。

安定したネットワーク通信環境の確保

Webサーバーを運用するにあたって、重要視したいのが安定した通信環境の確保です。

今では、スマホ1台あればFTP接続さえ簡単にできてしまい、画像はもちろんブラウザからの操作でデータベースまでサイト1つ分なら携帯端末にバックアップがとれてしまいます。

ただ、こうした使い方は通信が安定しなかったりWifiがない場所だとパケット量が心配だったりと現実的ではありません。

ことWebサイトを運用するにあたっては、投稿ページなどコンテンツの追加や更新のほかにも、サーバーの管理目的のためにも安定した通信回線を確保しておくのが望ましいでしょう。

具体的には、自宅や会社などで光回線などの高速の通信回線を運用することになります。

主にバックアップを考えた場合には、ポケットWifiなどの機動性を求めるより先にまずは安定して通信が可能な設備を用意するように心がけたいところです。

個人ブログや企業サイトの運営なら、パソコン一つで出来てしまうイメージが強いですが、自分が操作するパソコンやネットワーク上で動作するサーバーに並んで欠かせないのがネットワーク用の通信回線だとも言えるでしょう。

Webサーバーや通信関係の設備は、表だって扱うPCとは異なり目に見えづらい隠れた存在ですが、PC1台で何でも出来てしまうのは、こうしたバックグラウンドでの環境が充実していてのこととも言えます。

個人や企業でサイト運営を始めるときにも、こうした仕組みを理解し用途に見合った万全な環境の構築を目指したいものです。

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