WordPressでプラグインや有料テーマの機能を使って書いたメタディスクリプションはプラグインの削除やテーマの変更などで編集画面から消えてしまうことがあります。
大量に作成したmeta descriptionのテキストデータはいったいどこにあるのでしょう。
ここでは定番プラグインとされる「All in One SEO」を例に記述したメタディスクリプションがサーバーのどこに保存されるのか探ってみることにしました。
編集画面で書いたメタディスクリプションの保存先
お目当てのメタ ディスクリプション(meta description)を探すために投稿記事が格納されているtableをデータベースで探してみます。
WordPressのエディターで記述したメタディスクリプションは、サーバーのディレクトリに保存される画像やメディアなどとは違い、投稿ページのテキスト文などと同じくデータベース(MySQLやMariaDB)内に保存されています。
投稿titleやコンテンツ本文が格納されているのはWordPressで使用しているデータベースの「wp_posts」というテーブルのようですが、その中身をいくらのぞいてみてもmeta descriptionらしいテキスト文は見当たりません。
次にデータベースの「wp_postsmata」(サイトのデータベースが複数ある場合wpとpostmetaの間に識別用の英数字が入ることがあります)というテーブルの中を探してみたら格納(保存)されていました。
meta descriptionは「wp_postsmata」テーブルの「meta_key」(カラム:列)のフィールド値が「_aioseo_description」(プラグインの仕様変更により_aioseop_descriptionになっているバージョンが存在する模様)で指定されているレコードの「meta_value」(列)のフィールドの中に格納されています。
データベースの確認にはphpMyAdminなどのツールが利用できれば便利です。
投稿内容が格納されている「wp_posts」テーブルとは「post_id」というカラムに入力された数値(id)でリレーション(紐付け)されているようで「wp_posts」テーブル側のカラム名は「ID」になっていました。
※検証時のプラグインのバージョンは4.6.2
プラグインを削除したらメタディスクリプションは消える?
meta descriptionが保存されている場所が判明したところで、All in One SEOを削除してしまったらどうなるか試してみます。
まずはプラグインを停止した場合ですが、meta descriptionが記述されているフィールドの値に変化はありません。
よく調べていませんがデータベースの中で無効にする操作はしていると思われます。
次に、プラグインAll in One SEOを削除してみることにしました。
削除後に、先ほどのmeta descriptionが入っていた「meta_keyの値が_aioseo_descriptionのレコード」を参照してみると、All in One SEOプラグインを使って記述したメタディスクリプションはどれもデータベース側には残っている模様です。
再インストールで元通りに復活
All in One SEO Packを削除した状態で該当するWebページをブラウザで表示させソースを確認してみると、All in One SEO Packで記述していたメタ ディスクリプションを含めたメタ情報は見当たらなくなっています。
ここで、プラグインを再インストールしてメタディスクリプションが復活するのかというのが気になるところです。
データベースが残っているので、作成したメタ情報も再度有効になってくれるとありがたいのですがどうでしょう。
WordPressのプラグイン設定で、All in One SEOを再度インストールしてみました。
実行してみると、結果は見事にメタディスクリプションが復活しているのが確認できました。
投稿ページの編集画面では、以前に記述していた内容がそのまま復元され、更新操作後にブラウザで確認したところソースからも<meta name=”description” content=・・・以降の場所に以前に入力したテキスト文が復活しているのが確認できました。
なお、このメタディスクリプションを別な専用プラグインや有料テーマの標準機能へ移行させる方法については別記事で紹介しています。
今回のテストでは、プラグインで記述したメタディスクリプションはSQLデータベース内にしっかり保存されてるのが確認できたのと、プラグインを削除した後でもメタディスクリプションはデータベースのレコードとして残っていて再利用ができることが分かりました。
とはいってもWebサーバーの仕様や環境はそれぞれ異なりますので、今回のテストがすべてのサイト運営者に該当するかは個別の環境でさらに検証が必要なことでしょう。
また、プラグインを削除したりデータベースを直接操作する際にはバックアップを忘れずにとっておくことも重要です。
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