brotherのプリンターHL-2140をWindows11OSで使う

ブラザーJUSTIO HL-2140

新しいドライバが提供されていないブラザーのレーザープリンタHL-2140はOSにWindows11を搭載したパソコンから印刷できるのかを試してみました。

結果、OS導入直後のデフォルトのままでは印刷できないようですが設定を変更することで印刷が可能でした。

設定を変更することで古いプリンタを認識

Windows11で印刷できたHL-2140

Windows11PCで今まで使っていたプリンタを使うにあたって、OSの自動認識機能でドライバを自動でインストールできるものと思っていましたがHL-2140は古すぎるためか自動的に認識はしてくれませんでした。

しかたなく、ブラザーの公式からWindows10用のドライバをダウンロードしてインストールを試みますが、コントロールパネルのハードウェアにHL-2140は表示されません。

OSを新しくしたらプリンタも買い替えなのかと諦めかけていたところ、次の設定を変更することでWindows11がHL-2140を認識してくれました。

Windowsによる保護が有効な状態

変更したのは設定のプリンターとスキャナーにある「プリンターの環境設定」Windowsで保護された印刷モードのところです。

このWindowsで保護された印刷モードが有効になっているとHL-2140のように古いドライバしか使えないプリンタはOSが認識してくれないようです。

右のボタンに「オフにする」と書かれていますが、この状態だと保護が有効になっていてHL-2140は認識されません。

ボタンを押してモードを変更したあとに、HL-2140のドライバをインストールする必要があります。

Windowsで保護された印刷モードが無効な状態

モードが無効になるとボタンの表示が設定になる

ボタンの表示が「設定」になったところでプリンタドライバをインストールすることでHL-2140がプリンタとして表示されます。

設定画面からテスト印刷

プリンタが表示されるとOSからテストページの印刷も可能になります。

ここで、先ほどの保護モードを有効に戻してしまうと、認識されたプリンタは動作しなくなりテストページを実行してもエラーが表示されてしまいます。

エラーが出て印刷できない

保護モードにすると印刷できない

このように一度認識されたプリンタは削除され、再び使用するためにはドライバをインストールし直すことになるようです。

OSがプリンタを認識してくれたことで、もちろんアプリケーションからの印刷が可能になり今までのWin10PCと同じようにプリンタを使うことが可能になりました。

ドライバが正常にインストールされたことが分かったので、続いてプリントサーバーについてもWin10と同じ要領で設定してみると、こちらも正常にセットアップが完了し自宅のWifi経由でHL-2140から印刷可能な環境を実現できています。

なお、このページの解説で使用しているスクリーンショットはプリントサーバーを使用している設定画面でプリンタ名の横にパラメータのような文字列が入っていますが、プリントサーバーを使うことがWin11PCで古いプリンタを使うための必須条件ではありません。

プリンタドライバがインストールできればUSBから印刷が可能で、プリントサーバーを使う場合でもUSB接続が可能な状態でプリンタのインストールが完了している必要があります。

ドライバはWindows10 64bit用

今回、Windows11PCに使用したHL-2140用のプリンタードライバはWindows10OSの64bit用ドライバ。

2024年11月現在メーカーの公式からダウンロード可能です。

https://support.brother.co.jp/j/b/downloadtop.aspx?c=jp&lang=ja&prod=hl2140

Windows10用のドライバには32bit向けも存在しますが、Windows11は64bitに統一されているため64bit用を使うようになります。

トラブルなしで使えているレーザープリンタHL-2140

そんなわけで、今後もしばらくは継続して使えそうなHL-2140は使い始めてからかれこれ10年近くになるモノクロのレーザープリンタです。

昔は、家庭用ならカラーインクジェットを使うのが当たり前でしたが、年賀状以外でカラーが必要な場面が少ないのとインクの減りを気にして使用を控えたりするとヘッドに支障が出たりといった経験をしたのに加え機器の寿命自体も長持ちするものではなかったと記憶しています。

それが、このモノクロレーザープリンタを使うことになってからはほぼトラブルとは無縁。

トナーも現在まで1度交換しただけです。さすがにトナーだけは使い倒しすぎと思いますが当初の想定以上に便利に使えているプリンターです。

ここでHL-2140の印刷動作に用いたPCはWinodw10からWindows11にアップデートした東芝のダイナブックですが、Win10の状態では一度もHL-2140に接続していないPCです。

OSのアップグレードでWindows11を使うのか、Windows11がクリーンインストールされたPCなのかによってプリンタが使えるかどうか結果が違うかもしれません。

最初からWindows11がインストールされたPCでも、おそらく動作は同じではないかと思います。

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