ポメラDM100で中からカチャカチャが異音する問題を解決

裏蓋を開けたDM100

テキスト入力の作業にポメラを使い続けて数年が経ち手放せないツールになりつつあります。

このポメラDM100には本体を持ち上げたとき中で欠けた部品が転がるようなカチャカチャという音がする個体が存在する模様。

症状の出現率は低そうですが自分の持っている1台がこれに該当してしまったようです。

動かす度に発生する音

音がするタイミングはDM100をテーブルから持ち上げたときで、内部からカチャカチャ(チャリチャリ)といった軽めの音が聞こえ自然に収まることはありません。

バッグに入れて持ち運び中に何かに当たったなど衝撃を受けたときに本体の内側で部品が欠けるなどして、その破片が転がるかのような音です。

音がでるのは、どこかへ置いたり、持ち上げたりとDM100を動かしたときだけで、使用中にキーボードを打っているときなどは無症状で文字入力に影響することはありません。

ただ一度発生してしまった症状は止むことが無く持ち運びの度にまるで鈴鳴りのように音をたてます。

我慢して使い続けてきましたが、どうにも気になるので本体を分解してみることにしました。

意を決して臨んだもののケースの裏蓋を1枚外すだけで済んでいます。

カチャカチャ音の原因を探るため分解

ケースを開けるのに必要なのは先の細いYドライバー(ベンツドライバーとも呼ばれる)とギターピックやカードなど薄いプラスチック。他には、剥がした3カ所のゴム足を元通りにするときに両面テープか、純正品のゴム足を用意しておくと安心です。

先がY形のドライバー

自分が使おうとしたYドライバーは先が太すぎてネジの頭を押さえきれないためヤスリで削っています。

ネジに合うように磨いたYドライバー

画像のように3カ所バランス良く整えてみました。

ネジ位置の確認

DM100本体を分解するために外すネジは8本。

うち矢印で示したヒンジ側の2本はサイズが長いものが使われています。

下側の3本を外すためにはゴム足を3カ所剥がさなければなりません。

ネジが全て外れたら裏蓋を開けますが、本体ケース側に爪ではまっていて隙間がほとんどありません。

裏蓋を開けたDM100

こじ開けるより先に内部の画像を一度確認し傷つきやすいケーブルがないか確認しておくと良いでしょう。

蓋の隙間にピックを入れる

DM100の特徴であるロゴが刻まれたホール部分にピックを差し込んでから外周を一回りさせ爪を外すことにしました。

外れて転がるネジ

ネジが脱落していた場所

裏蓋が外れたDM100の内部をのぞいてい見ると、画像右側のヒンジ部分の横にネジが1本転がっているのがわかります。

外れていたネジ

これがカチャカチャ音の原因のようです。

ネジロック剤が少ない

音が気になるほかは使用に影響が無かったので、外れてるネジは取り去ってしまっても良さそうですが、設計上は必要なネジでしょうから今回は元通りに設置することにしました。

ゆるみ止めを塗布

使い倒す日まで外れることがないようネジ止め剤を塗布して、ここに刺さっていただろうと思われる「ねじ穴」に差し込みます。

締め込んだネジ

ドライバーを回した感触では、もともと雌ネジの切り方が浅いか完全でないようにも感じます。

このまま元通り裏蓋を閉じる

次に外れたら取り去ってしまったほうが良さそうです。

元通りにケースを閉じる

ポメラDM100の裏面

原因の特定と処置が済んだところで、ケースを元通りに閉じてネジを締め付けます。

剥がしたゴム足のうち2カ所は紛失していて、ついでということで3カ所全て新しい物に交換しています。

今回、改善されたカチャカチャ音は2年ほど前から生じていたもので、本体を開けることで壊してしまうのが心配で、持ち歩く度に音がでるのを我慢して使い続けていました。

思い起こせば使っていて全く気にならなかったことはなかったように思います。

今回の異音修理はケースを開けてネジを戻すだけという簡単なものでしたが、ポメラも精密機械であるためリスクは伴います。

特にミスをしなければ交換部品はゴム足だけかと思われるので、今回のケースと同じ様な症状が出た場合はメーカー側に修理の問い合わせをしてみるのが良いかもしれません。