最近家電店のパソコン売場で思うのが、持ち運びに適したサイズのノートPCに2in1タイプのものが多いことです。マイクロソフトのSufaceProをはじめASUSなども2in1ノートをラインナップしています。
デザインや機能的に不満があるユーザーとしては、この傾向はこの先も続くのか一時的な流行なのか気になるところです。
2in1のスタイルを検証
今回、例にあげるマシンはASUSのT100HA。
2in1ノートPCの基本みたいなモデルです。
キーボードを取り外せばタブレットPCとして使えます。
ここがイケてない2in1
ノートPCとしてもタブレットとしても使えて、とても便利な2in1ノートですが正直あまり魅力を感じません。
ノートスタイルで液晶パネルが不安定
この手の2in1ノートではタブレットに使える液晶パネル側にバッテリーを持ってるのでノートPCとして使う際にとても不安定です。
機能的には問題ないかもしれませんが、どうしても従来型のパソコンと比較してしまうので地に足が着いてない感が否めません。
液晶側にUSBポートを装備するアンバランス
タブレットスタイルでもPCとして使用するからには、バッテリーのみならずUSBをはじめとするIOポートが装備されなければ不便です。
ASUSのT100HAにはmicroUSBのほか小さめのHDMIポートなども装備していてノートPCで使いたい時でもこれらのインターフェイスは液晶パネルの位置なので立てたパネルの横面へプラグを差し込むことになります。
ただし、こうしたイレギュラーなポートの配置は2in1のメリットを十分享受できる方には気にならないレベルでしょう。
持ち出す際にキーボードが欲しい
さて、タブレットとしてもPCとしても使える2in1ノートですがこれを外出時に持ち歩く際にタブレットとして液晶パネル側だけを持ち歩くことがあるでしょうか。
Windows10が登場し間もない頃、多く市場に出回ったWindowsタブレットはこのT100HAの液晶パネルより軽量で持ち運びやすく、なおかつ他のOSを搭載したタブレットはモバイル用途での操作性も優れています。
T100HAのようなパソコンを持ち歩く際にデータインプット用にキーボードが使えるのはとても便利です。
タブレットとしての使い勝手が他のOSのマシンに劣るなら、分離した液晶パネルのみを持ち歩くことにメリットはありません。
それより、専用のキーボードがあるのにそれを自宅や会社に置きっぱなしという選択肢はほぼないのではと思います。
PCを持ち歩くとき目的がアウトプットだけという場面は限られます。キーボードによるインプットは今のところタッチパネルでの入力より比較にならないほど効率的です。
B5サイズ程度のノートPCが良い
以上のようにタブレットの入力操作では画面も占有されますし、それ専用のキーボードが使えるのならどうしてもセットで持ち歩きたくなるのは必然ではないでしょうか。
T100HAで言うなら、バックに入れて持ち歩く際にはキーボードとセットのほうが外出先での作業性は良いでしょう。
Windowsタブレットが役立つ場面は、専用のアプリケーションを使い数字を扱うような商談など特定の用途に特化した場面です。
汎用PC用途でPCを持ち出すなら、まだまだ従来タイプのノートPCが役立ちます。
特にOSにWindowsを選択するなら最初からキーボードが一体になったクラムシェルタイプのB5サイズノートPCが卓上でも安定して使え便利なことでしょう。
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