ここ最近は使用していなかったASUSのノートPC:UX31Eを久しぶりに使いたいと電源を入れてみると「Reboot and Select proper Boot device or Insert・・・」と黒地に白文字というBiosレベルだと推測できるエラーが表示されWindowsを起動できない状況。
今回、取った対策はWindowsの再インストールでした。Officeはプロダクトキーのbackupがなかったので使えなくなってしまいました。
Reboot and Select proper Boot・・・エラー
UX31Eは自分の持っているノートパソコンの中では最高スペックを誇るPCですが、薄型で高スペックではあるもののサイズ的に大きく重量も見た目通りと持ち歩きに不向きのため活躍する場面が少ないものでした。
普段は、持ち歩きにハードウェアスペックより軽量でフットワークの良いPCを優先していますが、ときに出先でもキビキビを動作してくれるマシンが要求される場面があります。
そんな、日常の出番の少なさにへそを曲げたのかUX31Eが私に表示したのは次のようなエラーメッセージ。
Reboot and Select proper Boot device or Insert Boot Media in selected Boot device and press a key
私の趣味型中級IT脳に翻訳をさせると「再起動して、起動ドライブを選択しなおすか、別にブート可能なドライブを入れて a キーを押してみて」
前回の使用時にBIOS設定をイジった記憶がないので、こうしたメッセージが出るのは、BOOTドライブつまりSSDの故障と判断するのが妥当と考えられます。
しかし、ハードディスクなら衝撃を与えることで故障に至ってしまうケースが考えられますが、いくら中古とは言えSSDがある日突然起動が不能な状態に陥ることは思えません。
以前にも何度かアプリケーションの実行中にエラーが頻発していたとかがあれば考えられなくもないですが今回はそうした履歴もありません。
ASUS UX31EのBIOS設定画面は電源ボタン投入時にF2キーを押します。
Windowsが起動しない状態で有ればF2を押すだけでBIOS画面には簡単に入れました。
BIOSをチェックしたところ起動用のSSDは認識されているようです。
SSDの接触不良もチェック
使用頻度が少ないPCで貴重なデータの保存もないSSDですが、OSのクリーンインストールは時間もかかるため避けたい作業です。
もしかしたら、SSDのSATAインターフェイスの接触不良なんてことはないかとチェックのためPCを開けてみることにしました。
UX31Eのネジは特殊ネジのためプラスの精密ドライバーなどは使えません。対応するドライバーが必要になります。
画像のようにケース裏のネジを数カ所外しPCの基盤を確認します。
SSDは中央にサンディスク社製の物が配置されていました。
改造対策のために張られた黄色いシールが無傷でしたので、SSDは純正のままのようです。
このSSDを取り外して、接点に汚れや腐食がないかを確認して再設置して起動を試みますが、同じく「Reboot and Select・・・」のメッセージが繰り返し表示される状況。
SSD本体の故障の可能性が高まりますが、ここは一度OSの再インストールを試すことにします。
特に、PCIe接続のSSDが主流のなか、ことさらSATA SSDを新しい物へ更新する意味もないと判断しました。
UX31EにWindows10をインストールする際に注意したいのは、PCに組み込まれているWifiモジュールのドライバがWindows10に対応してないようだということ。Windows7ではアクセスポイントへの接続がスムーズだったのですが、Windows10では社外製のUSBアダプタを使用しないとネットワークへの接続が安定しませんでした。
Windowsをクリーンインストール
クリーンインストール用のOSは、別のPCのセットアップに作成していたWindows10HomeのUSBメディアを使います。
これも古いものなので、インストール後にもアップデートが必要になりますが、インストールメディアを新しく作成することを考えるとそのまま使ってしまったほうが楽かなとも判断できます。
USBメモリをUX31Eに差し込み電源を入れると、SSDからの起動が不能な状態だったためか特にドライブの選択をしなくてもメディアからのインストールプログラムが起動します。
あとは、メッセージに従ってインストールを進めますが、今回の環境では復元インストールは出来ず、全くのクリーンインストールとなりました。
また、インストール中のディスクパーテーションを選択する画面では、既存のBOOTパーテーションを選ぶことが出来ず、既存のパーテーションは全て削除して仕切り直しました。
Wondows10のセットアップはディスクエラーによるトラブルもなく、作業は順調に進み無事Windowsが使える状態になりました。
Officeソフトについては、プロダクトキーがないため諦めることにします。
自分の場合は、用途がブラウザの利用やテキストエディタがメインですので、UX31EでOfficeが必要になることがあれば対処方法を別に考えることにします。
Windows10はデジタル認証で使用可
今回インストールしたOSはWindows10Homeです。このPCには、もともとWindows7Homeが入っていて、トラブル以前のWindows10導入は7からのアップデートで対応していました。
Windows7の再インストールに必要なプロダクトキーはACアダプタに張り付けられていて、今回のWindows10Homeのクリーンインストールへも使えるはずなので安心して作業を実施できましたが、OSの認証はどうやらデジタル認証が可能のようで、インストール途中でプロダクトキーの入力を求められることがなく、インストール終了後はインターネットへの接続だけで認証が済んだようです。
起動時にエラーを表示したASUSのノートPC UX31Eは、このようにクリーンインストールをする事で、付属のアプリケーションは消失してしまった物のWindowsPCとしての基本機能は復活できました。
UX31Eも今となっては一昔前のPCになりつつありますが、荷物の重さが気にならない場面ではもう少し活躍してもらうことになるでしょう。
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