ポメラと言えば、つい10日ほど前キングジムから新しい機種DM30が発表されたところで最初のモデルが発売された2008年から10周年になるとのことです。
そんな中、私が最近購入したのは中古のDM100です。
いろいろ思うことあって選定したDM100ですが、このポメラというテキスト入力専用端末は私のようななんちゃってノマドライターにも使い倒せるものなのでしょうか。
ファームウェアをアップデートしたDM100が美味しい
このポメラというテキスト入力特化マシン。現行機種のDM200には賛否両論あるところですが、熱狂的なファンには快く受け入れられているようです。
ただ、コアなユーザーからすると折り畳みキーボードってのも魅力的らしいですね。
折りたたみが欲しいのはその良さを知っているから
この度登場するDM30は折り畳み式のキーボードを採用し原点回帰を図っていますが、これは従来からのユーザーの声を汲み取った結果こうなったようです。
しかし、私のようにその恩恵を受けていないポメラ初心者にとって、コンパクトに持ち運べる便利さと液晶パネルを開いただけで直ぐタイピングできる機動性や薄さを比較した場合、まず従来仕様の折り畳みタイプの本体はキーボードの横幅を小さくできるメリットに引き替えスタイリッシュさを損なっているとも感じ取れます。
DM20などは、「ごってり」していて見た目がクールじゃありません。
それに比べDM100やDM200はとてもスタイリッシュでいて、MacBookなどのノートPCと比較しても容積自体は小さいのでスタイルと携帯性で選ぶならDM100・200を選ぶという考えも充分ありだと言えるでしょう。
乾電池駆動を選びたい理由
ポメラの現行機種のDM200はバッテリー駆動です。
今回ポメラを購入するにあたり乾電池駆動のDM100を選んだ理由はというと、今まで使用してきたノートPCなどはどれも本体がまだまだ使えるうちにバッテリーが寿命を迎えてしまうものばかりでした。
いくらモバイルバッテリーが普及している時代だといっても、それが必須の使い方になることを想像するといたたまれませんし、バッテリーの寿命を意識せず本体がすり減るまで使い倒せる乾電池仕様のほうが利便性では勝ります。
加えて言うとバッテリー式の場合、しばらく使用していなかったとか充電をさぼっていた後は、急に思い立ってとっさに持ち出す気分になれないのというのがあります。単三電池だと残量スカスカで持ち出しても出先でなんとか調達できるので実にありがたいものです。
Ver1.5で液晶のバックライトが消せる
今盛んに当記事のテキストを打ち込んでいるDM100ですが、手元に届いてすぐファームウェアのアップデートを実行しました。
最新のバージョン1.5では液晶のバックライトを完全に消すことができるようになっています。
とはいってもDM100でバックライトを消すと真っ暗で見づらく作業性が悪いですが、日中など充分な照度が得られる場所では完全に消してしまったほうが目の疲労防止には良いことでしょう。
想定される場面はテーブルの上
この最強のテキスト入力マシンが大いに活躍する場面は外出時であることでしょう。
自宅や勤務先ではキーボードを打つ作業はパソコンでも気にならないですし、ポメラの使用は外出先でのみという使い方が多いのではないでしょうか。
ただし、今回の原点回帰モデルチェンジで決定的になったのは開発者が想定するポメラの利用シーンは安定して落ち着けるテーブルの上です。
いわゆる卓上での使用を想定していることが強くうかがえるわけですが、このことはメーカー側としてもスマホやタブレットとの差別化の視点をここに置いているのでは?と思わせるものでもあります。
なるほど、テーブルがある場所ではタブレットなどでもBluetoothキーボードが欲しくなるところですし、薄型のキーボードを持ち運ぶならこのDM100を持ち運ぶのとそう変わりはなくどちらがテキストを打つ(打ち始めるアクション)のに優れているかと言えばポメラとなるわけです。
ポメラの意外な欠点
テーブルのない落ち着けないところでは使えない。
その代わり少しでも安定して身を置ける場所があればテキスト入力という本来の目的をスピーディーにこなせるのがポメラという端末です。
実は電車に向いていないポメラ
テーブルや机が無ければ使用が難しいとなれば、引き合いに出されるのがスマートフォンやタブレット端末。
ネットの評判を見るとスマホやタブレットでは他にWebの情報やSNSが気になり文章作成に集中できないといった意見を見かけます。
スマホもポメラも携帯性に優れた端末ですから、細切れ時間を有効に活用したいものですが、考えようによっては通勤の電車内や移動中などはネットの閲覧やSNSぐらいにしか集中できない時間だとも言えるのではないでしょうか。
ポメラ持参でカフェにどれほど居座れるか?
テーブルがあって落ち着ける場所と言えば、ファーストフードやカフェなど場所はある程度限られてくるでしょう。
こういった店は、1時間もいれば相当長居している人かなと個人的には思いますが常識的な範囲の時間でとなると、こと文章を書くに当たっては他人に興味を持ってもらえる記事を一気に書き上げるセンスなり才能がある人でなければ難しいですね。
こう考えると、私のようななんちゃってライターは自分が没頭できる情熱のこもった記事でしかポメラは使えないことになりますが‥。
正直な話、文章を一気に書き上げることよりも私のようにプライベートでポメラのようなガジェットに手を出す人は、キーボードを気ままに打ちながら美味しいコーヒーを飲んでる時間が楽しいので時間の有効活用は二の次なであります。
同タイプの後継がないならDM100の予備機が欲しい
今盛んに打ち込んでいるDM100という端末は、もう手に入らないかもしれないという不安感があります。
乾電池駆動でストレートタイプのキーボード搭載という機種はポメラの中でこのDM100しか存在しませんし、DM30の登場から考えてもこの先も期待は出来そうにありません。
しかし、ポメラという端末を進化させ続けてきたKINGJIMが満を持して世に放したDM30という最新機種もそれなりに使い勝手は良いことでしょう。
予備機についてはそう自分に言い聞かせることにいたします。
ポメラを使ってみて気づいたこと
長年気にはなっていて、とうとう入手にしてしまったポメラですが実際手に取ってみてわかったことがいくつかあります。
実は本体に「pomera」と記載されていません。ずっとそうだったかは知りませんがDM100では表にも裏にもpomeraの文字がありません。
打ち安さを売りにしているポメラの主要機構と言えるキーボードですが、コイツのデザインが実にシブいです。黒地にゴールドの印字が実に格好良くモダンさを演出しています。
良く言えば大人の持ち物ですかね。
そして、多くのユーザーが語るように手になじむ質感です。素材がもたらす質感なのか形状がもたらすものなのか、はたまた399gの軽さなのか、この端末は単純なテキスト入力作業に新鮮さをもたらしてくれています。
所有し持ち歩くことに楽しさを覚え、実務にも最大のパフォーマンスを発揮してくれる機材と言えるでしょう。
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