ポメラDM100の使い心地の良さが気に入ったことは、少し前にブログに書いたとおりですが、あまりの楽しさに旧機種DM20が気になったのでネットオークションでジャンク品を落札してみました。
古いポメラはベタベタしている
ネットを見ると旧型のDM20は、経年劣化によりケースの下やキーボードの周囲に加水分解がみられるようで、落札したpomeraDM20も例外なくベタベタした触り心地です。
これは、アルコールなどで拭くと改善されるようですが、キーボードの枠は樹脂そのものではなく塗装が劣化しているのでアルコールをつけると塗装が落ちてしまいます。
塗装が落ちてしまえば見た目を損なってしまいますが、本体が触れないほどベトベトしている場合は仕方がありません。
思い切り拭いてしまうことにしました。
折りたたみのキーボードが機能しないDM20
このDM20、さすがジャンク品で出品されていただけあってキーボードの開閉がスムーズにいきません。
いかんせん古いものですし承知の上での入手ですので仕方がありません。
電源を入れてみると文字の入力には問題がないようなので、出来れば修理をして使いたいところですがポメラDM20は古い機種ですのでメーカーではすでに修理を受けつけていないようです。
そんなわけで、キーボード周りがしっかりしたジャンク品を手に入れたら修理が可能ではないだろうかと、DM20を分解して仕組みを調べてみることにしました。
ジャンク品を遠慮なくバラす
DM20の背面にあるネジをはずし遠慮なく分解作業に入ります。
最初に裏蓋とキーボードが固定されているうちに本体横のピンを2本外しておきます。
これを外しておいた方が後に作業がしやすいです。
背面の蓋を開ける
次に裏蓋のネジを外していきますが、赤丸の2カ所はシルバーのネジでした。
他の場所は塗装が施されたブラック。
キーボードの真裏にも固定ネジが2本あるので外します。
ポメラの本体はネジを全て外した状態でも爪がガッチリ噛んでいて外せる気配がありません。
内側を見ると電池ケースの反対側に大きな4つのツメがあります。
それから、USBジャックも写真の赤丸の部分に差し込まれる仕組みになっていました。
ちなみに電池蓋のあたりから外そうとすると液晶パネルと繋がっているフラットケーブルに負担がかかるようになっています。
キーボードを外す
本体の裏蓋が外せた時点で基盤が付いたメインのプレートとキーボード左半分のスライド機構はレール(呼び名が分かりませんが…)から浮かせますが、まだキーボードと基盤がフラットケーブルで繋がっています。
キーボードを外す場合は基盤中央に見える黒いテープを剥がしコネクタからフラットケーブルを外します。
コネクタの機構は両側のグレーの留め具を水平に引き出せばフラットコネクタが接点から取れる仕組みです。
写真では片方の留め具だけ引いた状態。
キーボードを枠から分離する
pomeraDM20のキーボード本体は特徴である開閉機構が備わったトレー状のプレートにはめ込まれています。
キーボード又は開閉機構のどちらかに不具合があって、これらを分離したい場合は写真のネジを双方6本ずつ外せばキーボードがプレートの枠からポロリと取れます。
ここまでの一連の作業で、きれいにパーツを分解できれば可動品としてのレストアは可能なようで一安心です。
さらに基盤を外すには
今回の分解目的はキーボード周りの調査ですので、ここで一旦終了し片割れのジャンク品を探すことにしますが、メインの基盤をプレートから外したい場合は、さらに上の2本のネジを外すことになります。
そして液晶パネルへ繋がる細い方のフラットケーブルを外したい場合はキーボードのモノと異なり、さらに扱いが難しそうです。
旧機種はキーボード周りから壊れる?
折り畳み式のポメラを実際に使い込んだ経験がないので分かりませんが、フリマアプリやオークションサイトをみる限りポメラは左右に分かれたキーボードの接合部が破損していることが多いように感じます。
販売終了からだいぶ年数が経っているので、文字入力の不良などの故障もあるようで、キーボードの折りたたみ機構が極端に弱いというわけでもないのは事実です。
ただし、メーカー側で一時折り畳みキーボードを廃止していることや、最新機種のDM30では仕組みの異なる観音開きを採用したことを考えると、今更DM20のキーボード開閉ギミックが気に入ったところで中古品に拘るのは控えたほうが良さそうです。
ポメラDM20キーボードの仕組みは解明できたところですが、残念ながら先の実用には耐えないと見込まれるので、中古パーツで修理が済んだとしてもDM20は観賞用のコレクション的な存在に落ち着きそうです。
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